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ノーウェアボーイ

ビートルズ結成夜明け前、10代のジョンと二人の「母」との関係とロックン・ロールとの出会いを描いたみずみずしい作品。
チェ・ゲバラの若き日を描いた「モーターサイクル・ダイアリー」など、世界的な有名人の無名時代というのは、正統派の伝記よりもおもしろい映画になることが多い様な気がする。

この映画も、かのジョン・レノンの伝記として見た人は不満だったりするのだろうが、まだ何ものでもなく、悩み、傷つき、模索している若者として描かれているからこそいいのだと私は思う。二人の母(実母と育ての親であった伯母と)がきわめて対照的に描かれていることもあって、母ものドラマとしてもとても興味深い作りになっている。