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快適な状態というのは。

自分も他人も知っている自分。

自分の伝えたいことを話したり、行動に起こしたりしたときに、だれでもその気持ちをわかってくれて、素直に受け取ってくれれば、心にわだかまりができることはありません。

自然体の自分が自然体で認められるのが、もっとも快適な状態だからです。 

ところが、自分の気持ちを曲げたり、遠慮をしたり、恥ずかしいと思ったりすれば、心にしこりが残ります。

それを無意識でやってしまう癖のある人は、しこりをどんどん増幅させていき、つらくなってくるのです。 

たとえば、だれかに何かを頼まれると断れないというような人。本当はいやだという気持ちがあるのに、いい人でいようとして無理をし、本当の自分を押し殺してしまうわけです。

。それがたまりすぎると自分が本当に何をしたいのかがわからない。

そんな心の状態が、実は体にさまざまな「わるさ」をするのです。 

そしてついには、会社に行こうとするとお腹が痛くなったり、電車に乗ろうとすると下痢を起こしたり、エレベーターがこわくなったりという症状が出てきます。

社会に一所懸命適応しようとはするのですが、不満や不平、不安などが膨らみすぎて、しまいにはどうしていいのかわからなくなる。幸せに生きられないのは、運が悪いからだなどと思ってしまいがちです。 

でも、それは誤解です。いまつらいのは、いい人になろうとしすぎて、本当の自分の気持ちを抑えてしまっているからなのです。

たとえば、無理をしていい人になろうとか、能力があるように見られたいと思うことで、緊張して手が震えるような症状が悩みだった人も、自分が単なる「ええかっこしい」だったとわかれば、とても楽になれます。

「緊張して手が震えることがあったって、だれに迷惑を  かけることもないし」と開き直ることで、手が震えることが恥ずかしくなくなります。

そうすると、人間はだんだん緊張しなくなるのです。そしてそれが心の快適につながってくるのです。   

自分の意識のなかで「いやだ、知られたくない」と思っている部分。

でもそれは少しも恥ずかしいことではなく、あなた自身の愛すべき姿なのです。

それで人を傷つけたり、ましてや人がそれをバカにするようなことがないことを、ここでハッキリと認識するのが大事です。